ホームパーティのすまいづくりに携わっている職人さんを紹介する「つくり手の想い」シリーズ。
第一回は、大工になって半世紀、ホームパーティでもたくさんのお家を建ててくださっている砂原棟梁をご紹介します。
「頭で覚えたことって、あんがい身につかないもんでね。」
中学を卒業してすぐに親戚の大工さんに弟子入りしたという砂原棟梁。
お忙しい合間に手を止めて、匠の技を身につけるまでのいきさつを教えてくれました。
「こうやって、素手で触って、ひとつひとつ感触を確かめながら、釘を打ったり、墨打ちしたり。体で覚えた感覚を頼りに、作業をすすめていかないと、いいものはできません。」
真冬の現場でどんなに冷たくったって、手袋ははめないそう。
「長年、そんな風にしているから、手だって、ほら。こんなにゴツゴツになっちゃうんですよ(笑)。」
とはにかみながら手を見せてくれました。
ホームパーティの家は、細かいところに、とことんこだわった家。たとえば窓枠一つとっても、なるべく美しく、空間に広がりが感じられるように配慮して作られています。
細かい設計の家を建てるのは大変じゃないですか?との質問に、
「もちろん手間もかかりますが、難しければ難しいほど、やりがいを感じますね。他の人にはまねできない家づくりをしようっていう気持ちで、毎日現場に足を運んでいるから、最終的に思い通りの家に仕上がったときには、なんだか誇らしい気分になります。」
と話してくださいました。
施主様からも「親しみやすい」と人気の砂原棟梁、
家を建築中に現場で職人さんの技を体験していただく「現場スタジアム」では、自ら様々なアイディアを出してくださいます。
現場スタジアムをはじめたきっかけを聞くと、
「棟梁って、取っつきにくいイメージがあるかもしれませんが、全然そんなことはないんですよ(笑)。
お客様には、どんどん現場に遊びに来てほしいですね。」
との答え。
昔ながらの頑固者という棟梁のイメージとは正反対の優しさが溢れ出しています。
家を建てるまでにはたくさんの工程があります。
長いようであっという間な一生に一度といっても過言ではないこの期間、工程を見たり聞いたりしていると、家に対する思いもどんどん深くなっていくものです。
「現場の人間と話をしたり、時には壁塗り体験などをしていただくことで、家に対する愛着が増していくものです。」
と想いを話してくだいました。
後編へ続きます。
後編は6月24日(月)に公開予定です。