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こぎん刺しの話

一戸 紀見華
一戸 紀見華
2020.06.20

こんにちは、イチノヘです!

 

梅雨真っ盛り(?)で、庭もよく潤い、芝生も雑草もよく伸びております。

 

この時期ありがたみを感じるのが塗り壁です。

わが家の室内壁は湯布珪藻土の塗り壁なのですが、吸湿機能がとても良くて、洗濯物を室内干ししてもすぐ乾きますし、浴室や洗面所もカビません。

(ただし冬場の乾燥も相当なものですが・・・)

 

夏場は大変快適です。

 

 

さて。熊本でのコロナ流行はだいぶ下火になりましたが、梅雨入りして雨の日が多くなりましたし、家で過ごす時間は引き続き多めなのでは・・・

ということで、ちょっと出遅れた感がありますが、今回は手芸の趣味の話をしようと思います。

 

 

伝統の手仕事、こぎん刺し

 

こぎん刺しというのは、青森の津軽地方で発展した刺し子の技法の一つで、県内には他にも南部菱刺しなどこぎんざしと共通点のある刺し子技法が残されています。(詳しくはwikipwdiaなどなどでご覧いただければと)

 

青森は何しろ寒い地域、そして寒くて作物が採れない為に貧しい地域でもあったので、着物を少しでも厚く、丈夫にするための方策として発展してきた技法でもあります。そのため、古い時代のもので現存しているこぎん刺しの着物は、模様の美しさというより防寒が優先され、びっしりと縫い取りがしてあります。

時代が下り豊かになってくると、模様の美しさを競って発展し、現在まで伝わっています。

 

こういった時代背景もありますが、今は素朴な刺繍の一つとして楽しまれています。

シンプルな材料で簡単に始められ、初めての方も挑戦しやすい、おすすめの趣味なのです。

 

さて、具体的にどういうふうにするかというと、荒い織りの麻布に、太い木綿糸で模様を刺していきます。

針も太くて大きく、先が丸い(皮膚には刺さりません)ので、子供さんが手にしても危なくないのもいいところ。

こぎん糸と刺繍糸。こぎん糸の方が少し太く、仕上がりがきれいです。

 

こぎん針の先は丸いので安全です。

 

 

伝統のこぎん刺しは藍色の布地に白い糸で刺していましたが、今は色々なバリエーションがあります。

こぎん糸でなくても、普通の刺繍糸でもできるので、好きな組み合わせで作れます。

刺し子の模様は、伝統模様はもちろん、北欧風のもの、モダンな新柄まで色々あります。図案集も出版されていますし、ネットで公開されているものもあるので気になる方は検索してみてください。

 

 

住まいに馴染む色柄で作る手作り小物

 

手作り品の良いところは、好みの色柄、サイズ、使い勝手を自由に作れるところだと思います。

わが家のキッチン周りは、白・アイスブルー・グレー・黒の色味で構成されています。

なので、ポットマットや鍋つかみ、コースターとして使うこぎん刺し小物の色もそれに合わせて作りました。

模様もモダン寄り。

ポットマット。伝統模様の松笠(松ぼっくり)。

 

コースターを作る途中。こちらはノルディックや伝統模様も入れたミックス。

 

手馴れてきたらランチョンマットなど大きめのもの、布バッグなども作られているので、小さいものに飽きたらチャレンジしてみても。

また、道具や材料を1つひとつ揃えるのはそこそこ面倒なので、最初はこぎん刺しキットを買ってチャレンジしてみるのもオススメです。

 

 

また来年・・・

 

昨年の今頃、青森に帰省した時に田舎館村というところで行われている田んぼアートを見にいきました。

田植えの時に、色々な種類の稲を図案に沿って植え、展望台から見るときれいなアートに見えるというものです。

真上からではなく、展望台の高さから斜めに見てちゃんとした模様に見えるように図案を作り、その通りに人力で植えていくのが本当に大変とのこと。

昨年は”おしん”でした。

 

今年は色々な催しが中止になっていますが、田んぼアートも中止になったそうです。

コロナが収まり、また帰省できるようになったらその時は、またぜひ見にいきたいです。

 

それではまた次回、よろしくお願いいたします!

 


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