どのような家で暮らすと心が豊かになるのか、日々考えながら生活するように心がけています。
答えのない問いなのですが、常に自分に問いかけて生活することで小さな気づきを得ることができます。
皆さんの思う、居心地の良い場所とはどのような場所でしょうか。
今回はその「居心地の良さ」について話していきたいと思います。
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先日 Leaf -リーフ-に行ったとき、二階奥の寝室の空間にはっとさせられ、しばらくじっと眺めていました。
リーフを見に行かれた方で、寝室の雰囲気が好きな方は多いのではないでしょうか。
窓の大きさ、高さ、向きなどを細かく丁寧に、深く考えることで居心地の良い空間が生まれます。
また、壁面があるからこそ、時間の移ろいや光の色の変化を感じられたり、壁に光が反射されることで柔らかな空間になったりします。
「なんかいい」と思うのはなぜなのか。
そこを突き詰めていくことが住宅を設計する上で重要になってくるのです。
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先日、4/10-11で完成見学会が行われる戸島本町の家を一足先に見に行きました。
素材感や光の入り方、影の付き方などが美しく、また建坪としては小さな家ですが、そう感じさせない広がりや心地よさがありました。
元々あるお庭と新しいお庭を見るための窓、お隣さんの目線をかわした西側の高窓。
窓にも一つ一つに意味があります。
伝えたいことは沢山ありますが、見た方が早い。
是非お家の雰囲気を感じてみてください。
「なんかいい」と思ったら、なぜいいのか考えてみるといいですよ。
壁をどれだけ残し、窓はどれだけ開けるのか。
壁にはどんな素材を使うのか、照明はどこに落とすのか。
そのバランスはとても難しいですが、良い空間となるよう時間を掛けて考えていきたいと思います。