WORKS 建築実例集

クライミングハウス

家の中でもアクティブに暮らしを愉しむ

日本津々浦々、各家庭でお味噌汁の味が違うように、すまいには一邸一邸に想いが宿っている。HOMEPARTYのすまいは一様にその熱がことさらアツく、深い。今回訪れたTさんのお宅には、リビングにボルダリングの壁とターザンロープがあるのだとか。さっそく住み心地や暮らし方を聞いてみた。
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建築中からお住まい後のDIYまで、Tさん自身がつづられたブログはこちら
*施主様ブログ すまいづくりストーリー

DATA
所在地 熊本市東区
完成 2018年
延床面積 98.33㎡ 29.74坪
1階床面積 56.93㎡ 17.22坪
2階床面積 41.40㎡ 12.52坪
設計 HOMEPARTY

 

 

クライミングハウス 南側外観青空に映える白と木、ブルーの南面
 


1.あたたかな空気が流れるリビング

熊本市から阿蘇方面へに向かう大きな道路から少し入ったのどかな住宅地。春の兆しを感じるぽかぽか陽気のとある日、おひさまのようにあたたかな笑顔でTさん一家は出迎えてくれた。
 
東西に長い土地に建つこの家は、道路に面した北側を閉ざし、南側を開いた正統派のプラン。早速リビングへおじゃますると南側の窓辺がうららかであたたかい。「はじめて来たのになぜか落ち着く」居心地がいい家の共通点だ。笑顔あふれる家族のムードと相まって、なんだか目には見えない“よい気”が流れているようにさえ感じられる。
 
クライミングハウス リビング
 
玄関からリビングまでは、扉がなく空間が続いているが室内にはぽかぽか陽気が漂う。
「あんまり寒いと思ったことはないですね。ストーブだけでで家中あったかくなるんです。」(夫)
 
なるほど、無垢の床が日光のあたたかさを受け止めていて、冬場独特の足元からくるひんやり感さえ感じない。

クライミングハウス 床2

冬場も裸足ですごすことが多い

「うちの実家とかはフローリングなんですけど朝は冷たくてスリッパをはいてますね。ここはもうはだしのままでも十分です。床が気持良くて。」(夫)

無垢の床材が太陽とタッグを組んでとお互いの魅力を引き出し合っているよう。
 
クライミングハウス 庭勝手口側のウッドデッキからは芝がフラットにつながり庭からも出入りがしやすい

 
この家に住んでから、休日には庭でBBQをしたり、ウッドデッキに七輪を置いて旬の食材を焼いて食べることが増えたそう。
Tさん夫妻の言葉の端々からは、日々のささいな場面で自分たちの好きなことや楽しい時間を過ごすことを飾らず、あたりの前のように大切にしている様子が伝わってきた。
 

クライミングハウス DIYDIYした犬小屋
クライミングハウス 庭 遊ぶのにはじゅうぶんな芝庭

 

ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。


 


2.最初は反対だった吹き抜けリビングの過ごしやすさ

リビングでまっさきに目にとまるのは、木の壁を彩るカラフルな石と部屋の中央でさりげなくぷらんと漂うロープ。
 
くライニングハウス ターザンロープ
 
実はボクサーでもあるTさん(夫)、家を建てるにあたり、いつでもトレーニングできるようにクライミングウォールとターザンロープは絶対に取り入れたいと考えていた。
 
はじめて受けた要望に、設計を担当した村本は「どこに付けると一番いいかなと、悩むところではありました」と振り返る。
 
この家の中心となるのはロープやボルダリングのためにも必要な吹き抜け。1階と2階をひとつの空間としてゆるりとつなげている。
 

クライミングハウス ターザンロープ1
クライミングハウス ターザンロープ2

大人もこどももどんどんのぼる

 
吹き抜けについて、実は妻は声や足音が響くのではないかと心配だったが「住んでみたらすごく良いです!」と今では大満足。子どもたちだけで2階で遊ぶことも多いが、下にいても上の子どもたちに呼びかけられるし、上にいる子どもたちの様子が下にいながらに分かる。1階と2階にいてもお互いになんとなく気配を感じられるのは、実際に暮らしてみないと分からない良さだった。
 
昼間は日差しも入って明るいし、見上げると窓で空が切り取られて夜に月を眺める時間が至福のひととき。
 
クライミングハウス 吹き抜け空を切り取る窓、はりをつたって掃除もできる。
 
ダイニングテーブルは置かず、床に座って食卓を囲むのが一家のスタイル。

リビングの奥には両親や来客が泊まる際に目隠しができるようロールスクリーンを設置。コンパクトながら長く住むことまできちんと計画された間取りとなっている。
 
クライミングハウス リビング
 
2階は寝室と、オープンな子どもスペース。
 
クライミングハウス こどもスペース
 
長男が中学に上がるころには寝室を個室にしてあげようかとも計画中。オープンスペースには将来仕切りを入れられるようにも設計してあるが、仕切ってしまうのも今はまだ寂しい。
 

クライミングハウス こどもスペース2
クライミングハウス こどもスペース3

 

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3.アレルギーと床や壁の素材のこと

アレルギー持ちのTさん(夫)にとって、家を建てると決めた時から空気や建材の素材は重要なポイントだった。
湯布珪藻土の内壁に、オークの無垢床、小国杉の柱や梁と自然の素材に囲まれたこの家での暮らしについて、
「くしゃみもせんし、木のにおいがいい」(夫)。
 
クライミングハウス リビング2
 
毎日過ごしているとそれが当たり前になっていて改めて良さ感じることはないけれど、出張で5日ぶりに家に帰った時は
「入ってすぐ木のにおいがいいにおいだなって思った」と語る。
 
花粉や火山灰の心配もあって洗濯物を外に干すことはあまりない。
「洗濯機から出したら、脱衣所の天井につけたスチールのバーにに干して、除湿機をかけておけば朝にはもう乾いてるって感じです」(妻)
湯布珪藻土の調湿機能は、たくさんの家族の暮らしを静かに、誠実に支えている。

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4.きっかけはHOMEPARTY主催のキャンプイベント

Tさんたちが住宅会社を決める時、実はHOMEPARTYのほかに気になっている会社があった。
どうしようかと迷っていたとき、担当スタッフから誘われたのがキャンプイベント。すでにHOMEPARTYの家に住んでいるご家族(オーナー様)とスタッフたちと一緒に、小国の山鳥の森キャンプ場で一泊する企画と聞いてアウトドア好きのTさんファミリーは迷わず参加することに。
 

クライミングハウス キャンプ1水害で被災する前の山鳥の森オートキャンプ場
 

キャンプに行く前はなんと6:4で気持ちが他の会社に傾いていのだたという夫妻。
考えを覆したのは、そこで話したオーナー様たちの言葉だった。
「HOMEPARTYは『こうしたい』っていう要望に対して『ダメ』って言われないって聞きました。他の会社だと、いろいろな決まりがあったりするけどHOMEPARTYはないよっていうのがいなと思ったんです。」
 

クライミングハウス キャンプファイヤー
 
お酒を片手に焚き火を囲めば、初対面通しでもリラックスでき会話が弾む。オーナー様とも担当以外のスタッフとも、飾らない姿で話をできた。

「ちょっと難しいことを言っても、どうにか要望が叶う方向に考えてくれるのがいいなって思いました。実際の話が聞けたのが良かったです。悩んでる人にはキャンプおすすめです。」
 

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クライミングハウス すいかわり

同世代でHOMEPARTYの家に住む方々はどこか通じ合うのものがある様子
 
*キャンプ参加の感想をTさんがつづられたブログはこちら⇓
HOMEPARTYとの繋がり&イベント参加
 
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◯オーナー様の家もみられる、イベント情報はこちら
イベント情報
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5.住んでから感じる設計の細かな工夫

 
住んでみて「こうしておけばよかった」と思うことを聞いてみると
「カーポートの大きさ?でもそれは家じゃないし・・・思い浮かばないなあ。家の中ですよね。ん~ないですね。」 (夫)
 
設計打ち合わせをしていたときのことを思い出すとリクエストの多い家事動線なんかも“すべておまかせ”だったそう。

設計の村本も「お話しの中でどんな感じで生活されるのかっていうのを聞いて、どんな感じで住まれるのかなって想像して考えました」と振り返る。
 
クライミングハウス キッチン
キッチンからはリビング全体と外を見渡せる配置
 
“おまかせ”だったからこそデザイナーがこだわって生まれたプランは、通常はオーダーがたくさん入りがちなキッチン周りも特徴的。

「ここ(キッチン背面)好きです。見せる収納っていうか結構評判良いです。」(夫)
 
背面収納奥の勝手口側にも収納を設けてあり、買い物から帰ると荷物をそのまま収納できる。勝手口外のごみ箱のスペースには屋根がかかっていて、雨の日はもちろん、ごみ箱に日が当たらず地味に便利。
 

クライミングハウス キッチン収納
クライミングハウス 勝手口外

勝手口の外が屋根付きのごみ箱スペース
 
収納の面では玄関も仕事帰りのTさんの動線に合わせたつくりになっている。帰ってすぐに制服の上着を脱いで、かけて荷物を置く。居住スペースに荷物を持ち込まないことで、オンとオフの切り替えの場所となった。

「同僚が見てそのまま取り入れてたいって言ってました。」(夫)

 
気づけば“こうしておけばよかった”より“ここがよかった”の話題が飛び交う。
たとえば、玄関とリビングをゆるやかに仕切る木のルーバーは、扉と違ってどこからでも階段にアクセスしやすく、かつ光を玄関にとりこめるため、デザイン面だけでなく機能性も気に入っているとのこと。
 
クライミングハウス ルーバーリビングから玄関に光を呼び込む木の仕切り。玄関正面はクローゼットになっている。
 
「あと、階段が普通の家だとけっこう登らないといけないんですけど、ここはすって登れるけん楽だなって思います。」(妻)

実際に階段周りもいろいろな計算がされており、段数も普通の家より1、2段は少ないのだとか。
 
クライミングハウス Tさん「階段の下から窓の外を見るのも好きなんですよね。月がいい感じに見えて。」(夫)
 
「登ってるときに見えるようにっては考えましたね」(村本)

家の各所に細かく仕込んだ設計者の心憎い演出は、言葉にせずとも通じていたよう。
 

クライミングハウス ルーバー

 

ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。


T家のみなさま、取材、撮影へのご協力ありがとうございました。

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