竣工 | 2014年6月 |
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構造規模 | 木造地上2階 |
延床面積 | 102.68㎡ 31.06坪 |
1階床面積 | 50.51㎡ 15.28坪 |
2階床面積 | 52.17㎡ 15.78坪 |
敷地面積 | 189.05㎡ 57.18坪 |
/ CONCEPT /
巣箱に学ぶすまいの本質
シジュウカラは子育てのために、外敵から身を守る安心で居心地の良い場所を探しています。
彼らは住まいにとって本当に大切なことを教えてくれるのです。
すまいにとって本当に大切なこと、安心で居心地のいい「ハコ」。
便利な設備や華美な装飾ではなく本質的に優れた「素のハコ」。
私たちはすまいを基本のハコから考え直しました。
そしてたどりついたのが、1階2階がひとつの空間でつながるワンルーム設計。
シンプルなハコをきちんと計画し、内部の間仕切りはほとんどありません。
断熱のこと、構造のこともしっかり考えられ、24時間365日を快適に過ごすための工夫が随所に取り入れられているため、将来に渡って永く快適にお住まいいただける建物です。
1F 50.51㎡ (15.27坪)
2F 52.17㎡ (15.78坪)
1階は、もっとも長い時間過ごすリビング・ダイニングを一番心地よい空間になるようつくられています。
2階はお子様の人数やライフスタイルに合わせて仕切りを加えられるよう間仕切りを設けずオープンな空間。
南側から木漏れ日が注ぎ込み、1日を通して落ち着いた穏やかな空気が流れます。
モデルハウスすばこが建つのは熊本市東区新外、
このあたりの住宅街では標準的な土地面積の住宅地の一角にあります。
住宅展示場に建てられた現実とは少し遠い気もする豪華なモデルハウスとは違い、コンパクトながら実際の暮らしを想像できるちょうどいい心地よさを感じていただくために計画されました。
華やかな装飾はありませんが、小国杉、無垢の床材、湯布珪藻土の自然の素材に囲まれたとてもぜいたくな空間です。
小屋裏へと続く階段には天窓から光がそそぐ
シンプルで整えられた空間に、ぜいたくな素材をさりげなく使う考え方は、素材の良さをシンプルに生かす和食の文化や、極限まで研ぎ澄まされた枯山水、禅の教えなど、古くからある日本の文化に通じています。
すばこの敷地は、西側と南側が道路に接し、北側に住宅、西側にアパートが接する角地に位置しています。
建物は、真北から少し西にふれた長方形の敷地をあえて斜めに使い、東西南北の周囲に4つのお庭スペースを設ける配置です。
南側は通りからも、室内からも季節の変化が愉しみになるようなメインのお庭、
東北西は、小さな二等辺三角形のような形のの空間取ることで、それぞれ異なるテーマを持ったお庭が生まれました。
○北側
キッチンの掃き出し窓から目に入る北側には、小屋やちょっとした野菜などを栽培できるよう土のスペースを設けました。
庭で育てたハーブや野菜、草花をキッチンで調理したり設えること暮らしの一部になりそうです。
北側ならでは日陰の空間に陰樹を配置することで、夏場は木陰が冷たい空気を生み出してくれます。
地表に溜まった冷たい空気が、室内を通って南側の窓から抜けていくと、夏場も快適に過ごすことができるパッシブデザインの考え方です。
○南側
家の正面でもあり、メインとなるお庭です。
目指したのはウッドデッキや芝生にひとが集まる空間。そこを覆うように曲りや動きのある様々な高さの木を配置してできた立体的な雑木の庭は、木陰をもたらすと同時に、道路からの視線も遮断してくれます。ウッドデッキに腰を下ろすと、目線の高さにある季節の花や野草、ブルーベリーをなどを通して四季を感じられます。
また、6-7mある高木は2階まで届くため、目覚めには朝日に照らされカーテンに映る木々のシルエットが、1日のはじまりを知らせてくれます。
○東側
アパートが隣接しているため、外部からの視線を遮る必要がありました。
ただしここは生垣の重い植栽で完全に閉ざすのではなく、他の空間と同じ木を配置し、明るい雰囲気を失わず自然な目隠しを演出しています。
落葉樹中心の高木の中に、常緑樹をポイントで配置することが、明るく軽やかな印象をもたらすポイントです。
○西側
気温が上昇した後で西日がダイレクトに入ってくるこの場所に、背の高い落葉樹を植えることが夏の夕方~夜を快適に過ごすポイントです。
それに加え「すばこ」では、水の流れの演出や、通りからの目隠しをブロックやフェンスでなく、不規則に並べた板塀や自然石で行うことで、木々の雰囲気をより引き出しています。
ダイニングからお庭を眺める南側の掃き出し窓は、中央から左右にフルオープンできるタイプ。
【室内-ウッドデッキ-お庭】が段差なくフラットにつながり、実面積以上に空間のひろがりを感じられます。
ウッドデッキは遠くにむかって細くなる三角形になっていて、樹々の先までつづいていくような視覚的な計算が施されています。
光が降り注ぐダイニングで一息つくと、風の音や鳥のさえずりが聞こえ、ここが住宅街であることをつい忘れてしまいそう。
ダイニングの西側にあるリビングエリアは、上部が吹き抜けになっている開放的な空間。
ふと窓の外に目をやると、水辺が疲れを癒やしてくれます。
すばこのキッチン、洗面台、お風呂はどれもHOMEPARTYがデザインし、オーダメーメイドで職人さんにつくっていただいたものです。
キッチンは、シンクと作業台が横並びになったアイランドタイプと、コンロと作業台が並ぶ壁向きの台が2列に並んだセパレートタイプ。
このタイプのキッチンは、それぞれに作業場所があるので、野菜を切る人、洗い物をする人、コンロで腕をふるう人・・・と同時にお互いが違う作業をしやすく、家族で料理をするのにおすすめです。
ちょっとお水を使いたい時は、反対側からも水道を出せたりと、キッチンでの横移動や、すれ違う時のちょっとしたストレスが少ないのも外せないポイント。
反面、水はねや床のお手入れが気になるというお声も耳にします。
そのあたりの感じ方には個人差がございますので実際にお料理していただき、お好みを試していただきたい部分です。
洗い物をしながら部屋全体を見渡せる
そしてお風呂の内壁にはぜいたくに天然の檜がはられています。
お湯に濡れるとより香りが広がり、一瞬にして気分は非日常の世界へ。
キッチン同様に、ぽんと置かれた家具のような洗面台は、医療用にも使われる大きなホーローのシンクがポイントです。
シンプルなデザインでお手入れもしやすく、靴や汚れ物のつけ置きにも活用できます。
2階はあえて仕切りをなくしたオープンな空間。
つくりつけの造作棚で区切られた寝室空間と、子ども部屋を想定したフリースペースにゆるやかに分かれています。
南側は一面がベランダになっていて、外の様子を眺めたり、お布団を干したり、夜風に当たったりと思い思いにお過ごしいただきたい空間です。
吹き抜けに面したカウンターは床に座って書き物やPC作業などを行ったり、お子様が小さい間は勉強スペースとしてもご活用いただけます。
これまでにご説明してきた通り、すばこは大きなひとつの空間です。
にもかかわらず、どこにもエアコンがありません。
なぜでしょう。
こたえは、OMX(オーエムエックス)という冷暖房、換気、給湯、発電のすべてを1台でまかなう設備にあります。
一般的に小部屋に区切られたお家の場合、部屋ごとにエアコンが必要で、外部にはエアコンの数だけ室外機が置かれます。壁から出っ張ったエアコンの存在は、整えられた空間を視覚から壊し、さらにその台数の分だけ季節ごとのお手入れにかかる時間や手間も必要とします。
一方OMXは、小屋裏に設置した設備のみ。すばこでは、その姿を実際に目にして、仕組みをご理解いただけるよう、小屋裏まで上がっていただける設計になっています。
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OMXは気温やライフスタイルを考慮して緩やかに変化させる制御方法によって、快適性を高めるとともに、消費するエネルギーを必要最小限に抑えます。さらに、冷房時は ヒートポンプの廃熱を給湯に利用し、省エネ効果を高めると共に、隣家などへの廃熱の悪影響を低減させます。省エネと快適の両立において重要な換気は全熱交換換気システムを採用。室内の汚れた空気のみ捨てて、一般的には換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを回収し、湿度も調整しながら換気します。 機器は小屋裏に設置してダクト配管経由で居室に送風するため、室内には壁掛けエアコンを露出させる必要がなく、屋外設置の室外機も1台で済むため、室内外のデザインの邪魔をしません。
引用元 https://product.omsolar.jp/lineup/omx.php
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24時間、356日、エネルギー消費に配慮しながら快適にすごすことができる体験を是非一度味わっていただけたら幸いです
モデルハウス「すばこ」は、HOMEPARTYの家での暮らし、住み心地を感じていただくために宿泊体験を行っています。
*天然の木や塗り壁に囲まれた自然素材の質感、
*キッチンやお風呂の使い心地、
*キャンドルのようにぼんやりとあかりが灯る照明計画から生まれる夜の雰囲気、
*カーテンに写る樹影を眺めながら淹れる朝のコーヒー、
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一人ひとり違って感じられるすばこの一面、一日過ごしてみてはじめて分かることがあるかもしれません。
まずはすばこのことを知っていただいた上でより心地よくお過ごしいただくために、宿泊体験には取り決めがございます。
ご希望される場合、まずはモデルハウスをご見学いただき直接スタッフにお申し込みください。
モデルハウス「すばこ」
住所:熊本市東区新外1丁目1番22号 (HOMEPARTY事務所裏)
電話:096-285-8020
9:00-18:00/定休日:水曜・他