新年を迎え、だいぶ日にちが経ってしまいましたが、、
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
完成目前の新社屋。今回は数か月時間を巻き戻して、まだ寒くなる前の秋ごろの新外プロジェクトのお話。
ディレクター藤井が綴ります。
秋になり、新社屋は外壁の工事がはじまりました。
外壁材に選んだ素材は、濃いグレーの「そとん壁」。鹿児島のシラス台地の土を原材料とした塗り壁です。
いつもお世話になっている左官職人さん達のご厚意でスタッフも下塗りの体験と仕上げのかき落とし体験をさせて頂きました。
まずはお師匠から、材料の扱い方の説明。みんなわくわくで聞いています。
新社屋東面の壁の下塗りを今回はさせて頂くことに。
みんなで足場下に入り込み、塗り作業を行っていきます。
よしやるぞ!のデザイナー太田さん。
ぬりぬりして、笑顔。
いつもHOTOLIの店頭にいるスタッフもこの日はお手伝い。みなさん器用です。
最後まで弟子入り志願し頑張っていたのはデザイナーの林田さん。
建物のほんの一部でしたが、みんな手をプルプルさせながらコテを動かしていました。
師匠からの「コテ先ば上手に使わなんぞ~」のアドバイスが飛びながら、集中モードです。
私たちの腕が限界に達した頃、プロの職人さん達にバトンタッチ。涼しい顔で、すっすっと手早く作業されており、さすがです。
まだまだ下塗り段階。乾く前にネットを貼り付けたりと様々な工程がありますので、スムーズに作業をしていくこともとっても重要です。
また別の日。
この日は仕上げのかき落としをさせて頂きました。
剣山のようなトゲトゲの道具を使って、きれいに塗られた壁面に細かい凹凸をつけていきます。なんだかもったない気もしてしまいますが、これが良い風合いを生み出しているのです。
足場の上と下にわかれて作業を行いますので、下で作業する人は上から降ってくるそとん壁のつぶから身を守るためカッパ着用です。
足場を境に上がかき落とし前、下がかき落とし後。
同じ素材でも印象が変わりますね。
塗り壁は湿った自然素材を塗り固めて仕上げていく素材。月日が経つとどうしても構造上問題のないヘアクラックという細いクラックが入ります。それも自然素材や左官仕上げの特徴や味のひとつ。
かき落としを施しておくと、そのヘアクラックが目立たないというのも、気になる方には嬉しい利点です。
昨年末には楽しみにしていた足場の解体も。湿ってまだ真っ黒だったそとん壁の外壁が乾くと優しいグレー色になりました。足場がなくなり陽の光も浴びて明るい色味です。
工事中にみるみる変化していく現場の姿はやっぱり見もの。
何年この仕事に携わっていても、同じ現場はひとつもなくて、わくわくを生み出してくれます。
お忙しい中、手をとめて私たちにご指導くださる素敵な職人さんたちと出会えたことも大きな財産だなと改めて感じました。
現場の職人の皆さま、本当にありがとうございました。
ちなみにリアルタイムでは絶賛、お庭の工事が行われています。
正面の石積みは職人さんが1つ1つ手作業をされており、技術とセンスが光っております。
今後の変化もどうぞお楽しみに。
○HOMEPARTYからのお知らせ
ただいま新外事務所を建て替え工事中です。
スタッフはお向かいのHOTOLIにおります。
ご用の際はHOTOLIまでお声掛けください。
新しい事務所のオープンについては改めてお知らせいたします。
お楽しみに!