台風3号、豪雨と荒れたお天気の6月後半~7月、
被害を受けれられた方々へ心よりお見舞い申し上げます。
久しぶりの更新となりました「おかえリーフ」
新しいリーフの基礎工事も、順調という訳にはいきませんでしたが、着々とすすんでいます。
さて、第8回は、けんせつ小小町(ここまち)ことテクニカル小川がご報告いたします。熊本市東区健軍神社にて
今年の初めにスタッフブログにも書きましたが、家を建てるとき、基礎ってとっても大事だなといつも感じています。
基礎は大事です(2017.1)
話をリーフの工事に戻しますと、前回の第7回は家のかたちに溝を掘ったところまででした。
続きまして、その溝にに砂利を流し入れ、上から圧をかけて押し固め、防水効果のあるシートをかけます。
そこに運ばれてきた鉄筋たち。
組まれるのをお行儀よく待っているかのようです。
周りでは、枠を組む場所に墨だしをします。
置いてある金具は、基礎の枠を支える道具、
なんだか、枠を待ってるみたいでかわいい。
細い金属の棒を格子状に細かく組み合わせていきます。
鉄筋の間隔にも決まりがあります。鉄筋同士を細い針金のようなもので結束していくのですが、基礎職人さんは超高速で結束していくので手元を見ても何をどうしているのかわかりません。(小小町ブログより)
そして、職人さんの高速技で組まれた鉄筋がこちら。
規則正しく並んでいる四角い物体は、コンクリートでできたサイコロスペーサー。
スペーサーとは、被り厚さ(鉄筋からコンクリートまでの距離)を均等に確保するための道具です。
被り厚さが足りないと、基礎の強度や耐久性に関わるので、スペーサーが果たす役割も大きいのです。
というわけで、スペーサーたちはこの後コンクリートに埋まるわけですが、きちんと設置することが重要です。
ちなみに、スペーサーは基礎屋さんが型にながしてご自分で量産しているそうです。
コンクリートを流す前には、エアコン、キッチン・トイレ・風呂場の汚水といった配管を通すため、設備屋さんも現場に入っていただきます。
角にいるのは、枠を抑えるための道具、基礎工事の様子を端で見守る親のような目線です。
鉄筋が組まれた段階で「配筋検査」という検査が入ります。
鉄筋のピッチ(間隔)が、図面の通りにとってあるか。
第3者である検査員と、現場監督とが一緒に検査を行います。
見事、配筋検査をクリアした鉄筋。
建物のカタチが見えてきましたね。
ここで鎮物(しずめもの)の登場です。
地鎮祭の際に神主さんよりいただいた木の小箱で、中身は人型、盾、矛、小刀、長刀子、鏡、水玉の七つ。これらを鎮めることで、工事の安全を祈るとともに、建物完成後も平安無事がもたらされると考えられているそうです。
シートの下にそっと埋め込みます。
鎮物は収納の下など、家の中心でできるだけ人が踏まないような位置に沈めるのがしきたりで、リーフでも収納の下に配置しました。
HOMEPARTYでは通常、基礎のコンクリートは2回に分けて流します。
この日は、いよいよ最初の底に当たる部分のコンクリートを流し込む作業が行われていました。
職人さんが持っているポンプの逆サイドにはにはコンクリートが詰まったトラックがあり、そこからコンクリートが流れてきています。
それを、基礎にで均等に流し込んでいく職人技の見せどころです。
ポンプ職人さんの方の後ろで何やら、金属の棒を持っている職人さん、
彼は、バイブレータといわれる攪拌機(かくはんき)のようなこの棒を動かし、コンクリートに含まれる余分な空気や水分をを抜いて、平らにならすよう調整する作業中です。
こうして、隅から隅まで、絶妙なコンビネーションでコンクリートが流し込まれていきます。
機械は使っていますが、ある意味手作業でもあり、暑いこの時期には大変な作業です。
バイブレーターでコンクリートをならした後は、赤い上着の職人さんが行っているように、グランドをならすトンボのような道具で、表面を平らにしていきます。
この地道な作業の結果によって、後々基礎にクラック(小さなひび)が生じる可能性が出てきたりと、仕上がりに差が出て来るそうです。
今回はここまで。
ここで、入社当初のテクニカルチーム3人の集合写真で締めたいと思います。
次回は、いよいよ基礎の完成です。