ダイナミックに北に開いたリビングから望むのは、雄大にそびえる阿蘇の山々を背景にゆったりと白波を立てながらせせらぐ白川の景色。
あたたかくなると姿を見せるサワガニや秋に生い茂るススキ、季節ごとにうつろう川沿いの営みをぼんやりと眺めると、誰もがなんとなく心の奥に持っているノスタルジーへといざなわれる。
所在地 | 菊池郡菊陽町 |
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完成 | 2020年 |
延床面積 | 113.44㎡ 34.31坪 |
1階床面積 | 74.94㎡ 22.66坪 |
2階床面積 | 38.50㎡ 11.64坪 |
設計 | 秋本 HOMEPARTY |
白い外壁と大きな屋根が特徴のM様邸は、自然豊かな阿蘇カルデラに源を発し熊本市まで流れる白川が、広がりを見せる中流の南岸に位置する。ゆったりと佇まうその姿は、遠くからでも存在感を感じられ、レトロな周囲の景色とあいまって、不思議とその地域に昔からあるランドマークのよう。
まだ建築中の対岸から「白川ビュー」を眺める、背景の桜に心奪われる景色
施主夫妻はこの土地と出会った瞬間「ここだ」と一目惚れしたという。
「白川ビュー」の由来のとおり、川の景色を取りこむ北一面の大きな窓は、建てる前から思い描いていた一番のこだわり。窓枠が少ない窓を縦は天井高、横は壁の隅から隅までとりつけ、視界を遮るものがなにもない白川の景観を24時間愉しむ。
南面道路の敷地ながら、施主も担当デザイナーの秋本も、南面を開くオーソドックスなプランはは微塵たりとも検討しなかった。
北だけでなく、東にも、南にも窓があり、吹抜けの上部からも光が降り注ぐため、日中も自然光で十分に明るく清々しい空間だ。
道路のある南面から。こちらにも屋根付きのデッキを設けた。
夫は川を遠い目で眺めながら語る。
「家を建てるまで住宅街の集合住宅に住んでいたので、こういう世界感自体が非日常だと思っていました。住んでからはそれが日常になって、ゆったりしとした時間の流れや日々の素晴らしさを感じています。」
目の前は川なので、カーテンを開けていても人の目を気にすることはない
ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。
「朝、外にでると川の音が聞こえるんですよ。それが一番心地いいです。家を建てて良かったなって思います。」
実は賃貸派だった夫がはにかむ。
朝起きてカーテンを開けたときの心地良さを味わってからは、自然と早起きになり、気がつけば庭の手入れをしているのだそう。
「芝刈りや水やりなんて、以前は自分がするタイプだとは考えてなかったんですが、この家に住んでみるとやりたくなって。毎日が充実してるなって感じます。」
妻は庭の片隅で始めた家庭菜園の収穫が日々の小さな楽しみになった。
住まいが人の暮らし方が変える。
夫婦が学び、職業として関わってきたすまい、そして建築の持つチカラを、まるで誰よりも深く、強く感じている。住む家を見ればその人がどんな人だかわかる、というように、住環境を変えることが、日々の豊かさや、ひいては生き方まで変えることは珍しいことではない。これから長い年月をかけてそんなことを体現していく家族の姿がぼんやりと目に浮かぶ。
ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。
社会人のスタートをホームパーティのディレクターとして歩みだした妻、これまで多くのお客様を担当し、それぞれの住まい、そしてその後の暮らし方に触れてきた。
入社当時からホームパーティの家で暮らすことが夢のひとつで、日々の大半を過ごすモデルハウスや、お客様の実例から、いつか自邸に取り入れたいプランや素材を密かにコツコツとストックしていた。
それらを全て受け止めたデザイナーの秋本が、敷地条件や、よく知る夫妻のライフスタイルを考慮しつつ、自らのアイディアを加えこの家が完成した。
段差に腰をかけたり、下に座って背もたれにしたり、広い空間をさらに有効活用できる
妻の憧れだった段差下がりのリビングには、初代のモデルハウスLeafで過ごしていたときから憧れていた。大きな家具を置かずに床面を連続して見せることで、大空間はさらに広がりを見せる。
こだわりは、家の隅々までに散りばめられている。
大きな玄関土間は、この家のはじまり。多くの人をあたたかく迎え入れてくれる。正面にリビングと2階への階段、右に進むと洗面スペース、左にはゲスト用の和室があり、玄関から最短距離ですべての場所にアクセスできる。
玄関土間から和室を見る
玄関を入って正面の景色
キッチンは念願のオリジナルキッチン。毎日ここに立つだけで嬉しくなる空間だ。
収納は多め、ツールを吊り下げられるようバーもはじめから取り付けた。生活家電を隠すことができる奥のパントリーや、洗面、お風呂まで一続きの配置、パントリー側には玄関から直接アクセスできる回遊動線も気に入っている。
作り込み過ぎないオープンな棚と扉をつけたクローズな棚のバランスが絶妙
キッチンからは、リビング全体を見渡すことができる。もちろん白川の景色も。
使いやすさとデザインの両方にこだわったオリジナルキッチン
違和感なく馴染む家具のようなデザイン、薪ストーブと向かい合う黒が空間を引き締める
そして、すっきりとした生活空間を保つのに収納計画は欠かせない。白川ビューでは数々の施主様の暮らしを参考に、屋根裏に大きな収納を設けた。
ものを減らしたとはいえ、多趣味な夫婦の思いが詰まった道具たちをを全て包み込んでくれる名もなき空間は、すっきりとした心地よい暮らしの立役者でもある。
まずは自分たちが一番多くの時間を過ごす場所を整え、通るたびに気持ちが少し弾むところ、そして訪れる人達が心地よく過ごせる場所のバランスをうまく組み合わせて完成した「白川ビュー」。
今は明確な役割を持たない空間たちも、時とともにそれぞれが違う顔を見せてくれるのだろう。
ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。
「家全体で素材を楽しんでいる感じです。もう全てが心地いいですね。」
床には無垢のウォールナット材を採用、ソファを置いていないので床でゴロゴロしていて気持ちがいい。
「引っ越しのときに傷も多少入ったんですけどあんまり気にせず過ごせています。早速いい味になっているなっていう感じです。」
と、おおらかに語るのはホームパーティの家をたくさん見てきた妻。
「足ざわりもよくてサラッとしているのですごく心地いいです、帰ったらまず靴下を脱いですごします。」
夫婦は声をそろえる。
そして、効果を実感しているもうひとつが内壁の湯布珪藻土。
「湯布珪藻土は雰囲気だけでなく機能性もすごいです。脱衣所に干した洗濯物が一晩で乾いたり、トイレの消臭効果も感じています」
担当したお客様からは幾度となく聞いていたし、自らもその良さをおすすめしてはいたが、無垢床や、湯布珪藻土の素材感は実際に住んでみてから、改めてその素晴らしさを実感している。
内装はホムグレーのオリジナルカラーで仕上げた
暗くなるとほんのり部屋を灯すキャンドルのような照明プランが、ゆらつらと塗り壁の凹凸感を際立てせてくれる様も味わいがあって気に入っている。
川沿いで新たな暮らしを始めた夏、九州ではお決まりの大型台風の予報。予想していたこととはいえ、早速の洗礼だった。
「ここで生きていくぞっていう思いが強くなりました。」
と力強い眼差しの妻。
川沿いに住む上で避けては通れない台風と水害。もちろん不安はあるが、地域のハザードマップも確認し、自然と共に生きていく覚悟はできている。
今や、防災はライフスタイルの一部。災害大国で暮らす上で日頃から災害への対策をより深く心得るようになった。
初めてDIYした薪棚
庭に焚き火台をつくったり、土間にベンチをおいたり、初年度は大満足とはいかなかった小さな畑を充実させたり、この家でやりたいことはまだまだ尽きない。
別々の土地で生まれ育った夫婦、それぞれが幼い頃から慣れ親しんだ川という存在は、まるで必然であったかのように暮らしに溶け込む。これからも、この場所で柔らかに紡がれる家族の日々を見守っていくのだろう。
ホームパーティのすまいが気になった方はぜひモデルハウスでご体感ください。
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